https://www.pravda.ru/news/science/2144396-coffee-longevity-benefits/
マカール・ゴルシェニン著:12/05/2024
コーヒーを毎日飲むと、寿命が約2年延びる、とデイリー・メール紙が報じている。学術誌『Aging Research Reviews』に発表された新しい研究では、カフェインの定期的な摂取は、心血管疾患や呼吸器疾患、脳卒中、糖尿病、一部のがん、認知症、うつ病などの重篤な病気にかかる可能性の低下と関連している。
科学者たちは、コーヒーの身体への影響に関するあらゆる入手可能なデータを大規模に分析し、この飲み物に含まれる様々な化合物が老化プロセスにどのような影響を及ぼすかを初めて評価した。
その結果、コーヒーを定期的に摂取することで、平均1.84年寿命が延び、加齢に関連する病気のリスクが大幅に減少することがわかった。
この効果のメカニズムはまだ完全には解明されていない。しかし、コーヒーには2000種類以上の化合物が含まれており、その多くが抗炎症作用や抗酸化作用を持つことが知られている。 これらの物質は、炎症を抑え、慢性疾患から身体を守り、寿命に良い影響を与える。
研究者たちは、コーヒーの主な生理活性物質であるカフェインとクロロゲン酸に特に注目した。これらの化合物は、心血管疾患、2型糖尿病、炎症のリスクを減らすことができる。
クロロゲン酸はまた、不安レベルを下げ、ストレス管理に役立つことから、心的外傷後ストレス障害(PTSD)の治療薬としても期待されている。
コインブラ大学(ポルトガル)の科学者によれば、コーヒーは「健康効果の宝庫」であり、特に高齢期の健康維持に役立つという。ジョンズ・ホプキンス大学の専門家は、適度なコーヒーの摂取が全死因死亡リスクを低下させ、2型糖尿病と認知障害を予防することを確認している。
これらの知見は、50万人を対象とした2018年のプロジェクトなど、他の大規模研究によっても裏付けられている。カフェインの有無にかかわらず、定期的なコーヒーの摂取は全死亡リスクを有意に低下させることがわかった。