Distrowatch.comの幕下以下のディストリビューション〜Storm-os
Distrowatchで〈storm〉と検索すると、Storm Linux(os)が出てきて、現在更新中断中と表示されています。どうやら違うデストリビューションのようです。
主題のStorm-osは「ストーモス」と読むようです。
このディストリ幕下力士のホームページに行くと、
https://storm-os.godaddysites.com/
開発担当者の名前くらいで仔細な情報は得られず、
【 ♪ ど~この誰かは知らない上に、
誰もがみんな知らないよ~ ♪ 】
どこからやってきたかも定かでない。ビリー・ザ・キッドや木枯らし紋次郎、ウルトラマン、スーパーマン、バーナビー警部(註)だって素性は明らかになっているというのに。
さすが幕下。
横綱MX21の分厚いPDFマニュアルと比較して、その情報量の少なさが故に、昇格できない理由と思えます。
唯一の手がかりは、ミラーリスト。数多くのミラーを掲載しているのは、ドイツとその周辺国でした。
ところが意外や意外、実際の実力は大したものでした。Distrowatchランキング100以内クラスの性能と独自性はあります。
インストールメソッドは極楽ハゼさんの記事に準拠しますので、参照のこと。
さて、Storm-osの特徴は
① 敷居が高いと言われているArchLinuxを気軽に使えるよう設計。
② Ubuntuのソフトウェアセンターのようなコマンドを打たなくても簡単にアプリを入手できる、Discoverソフトウェアセンターを備えています。膨大な数です。
マニアックなアプリでも、Flatpakを設定しなくてもワンクリックで入手可能です。
その他、アイコン、テーマ、壁紙なども、このDiscoverで入手できます。これは便利。
この機能で入手した”嵐の”壁紙を載せたデスクトップ。こんな感じ。
いまのところ、スタックすることもなく安定しています。
同じ幕下で、ArchLinuxのAlter、Instant、Hefftorらライバルたちより頭一つ抜け出たディストリだと思います。最大の弱点は説明不足でしょうか。
Ubuntuに飽きた人は一度試してみてはいかがですか。Archの入門ディストリとしては、適しているようです。
Ventoyに対応しています。
利用したのは: 2021/kde/StormOS-KDE.iso
入手元はこちら
(註)ビリー・ザ・キッド→NY
ウルトラマン→M78星雲内ウルトラの星
スーパーマン→クリプトン星
バーナビー警部→ミッドサマー