トリニティデスクトップをデフォルトにしている最後のOS、Exe GNU/Linuxには、独特な風味があった
世界でトリニティデスクトップ(TDE)をデフォルトにしているのは、Q4OSとExe GNU/Linux(以後EXeと略します)とされています。
しかしTDEに光を当てたQ4OSも、現在はプラズマに軸足を移していて、いずれTDEを捨てる可能性があります。
てことで、もしかすると地上最後のTDE専用LinuxになるかもしれないExeを調べてみることにしました。
DistoroWatch.comの十両格とはいえ100番台後半、デスクトップ用途では相当下位にあります。ベースのディストリビューションはDevuanですよ。
Devuanといえば、反systemd 。
時代に棹さしたTrinityとDevuanを採用したExeに興味がわきました。まるでトランピニストのようではありませんか。
最初にVentoyのライブUSBで試したのですが、切れ味抜群という印象でした。ちょっと十両下位に置いておくにはもったいない性能です。独特の風味が感じられる作りなので、インストしてみました。(最近は、特徴があるOSしかインストしなくなりました)インストローラーは今流行りのCalamaresではありませんでしたが、”適当に”やったらできました。それほど難しいものではありません。(残念ながら記録なし)
まともに動かすには山あり谷ありで、MXのように親切ではありません。
麻雀牌だらけなので、日本語フォントを早急に導入します。
① 日本語フォント導入法
フォントの置き場は、Arch Wiki推奨。ほとんどのディストリビューションで通用します。
”お気に入りフォント詰め合わせセット”は、自分で作っておくようにね。
② 日本語入力をセットする
$ sudo apt update
$ sudo apt upgrade
$ sudo apt install --install-recommends fcitx fcitx-mozc
$ sudo apt install im-config
im-configでfcitxにセットする。
メニューやアプリなどは容易に日本語にならないので、諦めて”適当に”操作するといいです。
日本語にこだわって根を詰めると長生きできないので、”適当に”やってください。
その他、概要の解説はこの方の記事を参照に。
次回、Exeに収納されているアプリは、本音を言うと使いにくいのばっかりなんですが、少しは役に立てそうなものを紹介します。
Q4OSメニューにソフトウェアセンターを発見! 遂に鬼に〇〇棒来る
Q4OSにコツコツとお気に入りのアプリケーションをインストールしていたところ、
ソフトウェア(センター)を見つけました。プラズマデスクトップで始めていれば、ディスカバーが幅を利かせていて、すぐに飛びついたのでしょうが、地味で控えめなトリニティデスクトップは、ひっそりと置かれていました。
前者が宮本武蔵なら、後者は山本常朝ってところでしょうか。
メニュー → アプリケーション → Accessories → システム →ソフトウェア
にあります。
ディスカバーほどの大規模商店ではないものの、優良アプリは結構見つかります。
軽量、堅牢、アプリの充実でQ4OSはMX、Sparkyに次ぐ実力派のOSになりました。
人は「プラズマのQ4OSを入れればいいじゃないか」と言うかもしれませんが、Q4OSの特長はトリニティを採用していることにあります。
世にプラズマのOSは掃いて捨てるほどあれど、トリニティのOSはQ4OSのみ!
・・・って
断言したかったのですが、もうひとつありました。
次回につづく。
赤丸急上昇中のLinux向けビデオプレイヤーについて
この人はOno Haruna (小野春菜)さん。
ガールズバンド、SCANDALのリーダーで、リードボーカルとギタリスト。
彼女の名を冠したメディアプレイヤーがあるのをご存知でしょうか。
Haruna Video Player といいます。
彼女のファンなんでしょうが、 Jonathan Riddellとそのチームが作成したと書かれています。terminalのsakuraみたいなものでしょうか。ですから、このプレーヤーは日本語翻訳されてもいません。
ArchLinuxでも公認ではないaur扱いになっていますし、
投票数もまだまだです。
しかし、最近人気急上昇中のGarudaLinux(DistoroWatch.com8位)ではデフォルトで置かれていますし、外国のブログではトップクラスの推奨アプリケーションになっています。
Harunaの特徴は以下の通りとなっています。
https://itsfoss.com/haruna-video-player/
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- YouTubeの動画をURLで直接再生することができます。
- プレイリストをサポートし、簡単にコントロールできます。
- 字幕に含まれる単語に基づいて自動スキップする機能。
- 再生速度の調整
- youtube-dl](https://github.com/ytdl-org/youtube-dl)を使用して、再生形式(オーディオ/ビデオ)を変更することができます。
- 豊富なキーボードショートカット
- ビデオから簡単にスクリーンショットを撮ることができます。
- プライマリ/セカンダリ字幕の追加が可能
- スクリーンショットのファイル形式の変更
- ハードウェアデコードに対応
- 画質を向上させるカラー調整機能
- マウスやキーボードのショートカットを調整して、目的の操作をすばやく行えるようにする機能
- UI(フォント、テーマ)の調整
今、追認の検証をしています。Youtube直接再生はしますが、途切れがちで見にくいです。多機能なので、すべてを使いこなすことはできないでしょうね。